2019.6.3 参加

蔦周辺で「巨木と史跡巡り」
 十和田市の市民団体「ふるさとの巨木と史跡研究会」が「ふるさとの巨木と史跡巡り」を開催した。

国内最大級の巨木群を擁する「不思議の森」や、登山家でも訪れた人は少ないという三つの沼を巡る全行程7.7km7時間の健脚向けトレッキングツアー。市内外から参加した25人が、新緑やシラネアオイ、ミズバショウの山野草観察とともに楽しんだ。
 高渕会長は昨年5月、知人からの情報を得て、到達が難しく、アプローチの仕方によってはなかなか湖面を確認できない「日陰沼」を初めて訪れた。その後、一般人を案内しやすい過酷な「やぶ漕ぎ」を避けたルートの研究を重ね、関係者の協力も得て、周辺にあり、訪れた人が少ない「まぼろし沼」と「(蔦)10番目の名前のない沼」も一度に巡ることができる、今回のツアーを完成させた。
 一行は蔦トンネル南側から入山。「不思議の森」で松森沢のシナノキ、熊宿のシナノキなど国内最大級の巨木を見学しながら、今回のクライマックス″秘境の3沼″付近に到達。日陰沼では、東側中央部の急斜面をロープを伝って湖面近くまで下り、参加者たちは達成感に浸った。
 松森山山頂付近では、赤倉岳を望む絶景を堪能。1921(大正10)年に文人・大町桂月が訪れたことが刻まれたブナの木の見学や、湖面がコバルトブルーに見える赤沼の風景も楽しみながら、約7時間で出発地に戻った。
 南部町から参加した佐藤恭子さん(48)は「楽しかった。個人での散策では見られない、ガイドブックにないところを紹介してもらえた」と満足そうに話していた。参加希望者が多いことから、6月2日にも同じツアーを開催予定。 (三國谷 啓  東奥日報社十和田支社 2019.5.29付け朝刊)

 今回のツアーは環境保全を前提に企画され、登山道以外の未踏部分は参加者を拡散行動させた。又、行動詳細の地図公表は差  し控える様指示があった。当HPもコメントを控え記事を転載した。2019.6.3

スライド順不同、写説は後日